旅行記:北海道の全駅を取る 7日目
さゆりんです。
北海道の全駅を取る旅の7日目になりました。旅行自体は7月の話なので記事にするまで随分と経ってしまいました。
この7日目は北海道制覇のラスボス的存在である宗谷本線を取りに行きます。なぜこの宗谷本線がラスボスなのかというとこの図で分かっていただけると思います。
北海道の幅の半分近くにもなるほど長い、ひたすらに北へ北へと向かう路線、それが宗谷本線になります。かつては樺太連絡も担うような路線でした。
もしこの道中で何か起こった場合は他に連絡される交通機関がほとんどないので行程には十分に余裕を持つ必要があります。また、道路のほうも海岸線沿いのほうが整備されているのでバスを途中から利用するというのも難しいです。
今回はこの宗谷本線の北の端である稚内駅まで向かい、更に図中で赤丸した日本の北の端とされる宗谷岬まで行きます。この往復だけで1日がかりの行程となっています。
稚内へは特急で乗り換えなしですが、そもそもたどり着くのは3時間半以上かかります。今回使用していたフリー切符は指定席も6回まで使用できるのでこの稚内往復でこの権利を使用したいと思います。
12:40 稚内駅
日本最北端の駅、稚内駅に到着です。日本最北端の地宗谷岬まではここからバスで進む必要があるので乗り換えます。
日本最北端というのもあり、各地から稚内までの距離をお知らせしてくれる看板もつけられています。旭川からでさえ259.4kmあるらしく、東京からであれば浜松以遠になるとんでもないスケールになっています。
大都会札幌からは396.2km、これは東京からなら岐阜羽島駅まで行くく以上の長さになっています。そんなところまで直通の特急列車が出ているのはとんでもないですね。
首都東京からの距離は1547.9km、もはやこの距離を鉄道だけで移動する人は熱心な鉄道好き以外いないと思います。東京から西方面に出たら鹿児島中央駅ですら突破してしまう距離になっています。
日本最南端の有人駅である指宿駅からは3057.4kmもあるそうです。こうなってくると羽田空港からグアムに行くよりも長いとかそれぐらいのレベルになっています。こんなに長大な距離を鉄道で移動できるとはとんでもないですね。
そして日本最南端のJR駅である西大山駅とは3068.4kmとのこと。先ほどの指宿駅から見て誤差レベルの距離ではありますが更に長大です。もしこんな距離を鉄道だけで移動しているような人がいればそれはとんでもないですね。
※沖縄モノレールを含めたら日本最南端の駅は赤嶺駅さー
そしてこの稚内と友好都市締結している日本最南端の路線指宿枕崎線の終着駅である枕崎駅との距離は3099.5km!時速60kmで直線で走り続けたとしても51時間もかかる距離です。これはもう正しくとんでもない距離です。枕崎駅から稚内駅まで青春18きっぷで移動するような人はまさか存在しないとは思いますが、もしそれを成し遂げた人がいたら誇るべきことだと思います。
因みに稚内駅から北側は回送線が伸びていたりもせず、線路は途切れています。そのため正真正銘日本最北端の線路ということになっています。列車の行き違いも一つ先の南稚内駅で行われるようです。
稚内駅が日本最北端の線路というのは厳密に嘘で、稚内駅前の広場みたいになっているところが何でもありの線路としては最北端です。ただし当然車両が通ることはありません。この線路はあくまで広場の中なので、心行くまで自由に撮影することができます。
13:20 宗谷岬
自由に立ち入れる日本最北端の地である宗谷岬に到着しました。日本縦断系の企画でも有名なところですね。
日本最北端の地から少し北にある岩に鳥が止まっていました。この鳥が更に最北端でしたね。
宗谷岬の周りは公園となっていて、帰りのバスまでの50分間しっかりと堪能しました。見晴らしのいい丘もあるので、そこから眺めるのも良いですね。
稚内駅に戻りました。帰りの特急までは2時間近くあるので稚内駅で過ごします。稚内駅は商業施設が併設されており、休憩所、バスの窓口、コンビニ、お土産屋さん、飲食店と映画館が直結しています。トイレも屋内の綺麗なものがあるので長時間待つのにも安心です。
ちょっとした記念撮影ができるスポットや休憩スペースを活かした企画展のようなのも用意されていました。ゆるい見た目しているキャラも可愛いですね。
時間さえ合えばT・ジョイ稚内で映画を見ることもできます。鬼滅の刃無限列車編が稚内駅を出る列車よりも多いと話題になったこともありましたね。
企画展のところでは、地元で撮影された写真がたくさん掲載されていました。稚内は写真撮影目的で来るのにも良さそうな場所ですね。
17:44 稚内駅
帰りはこの特急に乗り、行きと同じく旭川まで行きます。色合いが行きとは違う車両で、増結車といわれるオマケの車両がくっ付いているタイプでした。
本日は旭川と宗谷岬の往復で終了!旭川に着くのは21:26となり、この日はこれにて終了です。
ちょうどこの日は東京オリンピックの開会式がある日だったので入場行進の一部は車内で見ることになりました。日本選手団はホテルついてから無事視聴済です。
本日の制覇路線
完乗
旅行記:北海道の全駅を取る 6日目
さゆりんです。
北海道の旅も終盤、6日目になりました。ここまでは道東であったり廃線であったりの難所が多かったですが、6日目はボーナスタイムのような日になります。というのも、少し余裕を持たせた影響で巡るところは留萌本線の深川~留萌と、札沼線の札幌~北海道医療大学までとなります。なのでこの6日目の記事も短めです。
ただし図の通りそれぞれ盲腸線であるため単純往復が必要になり、更にそれぞれの路線も離れているため移動自体の時間は多少掛かります。これまでの12時間などの意味不明な行程に比べれば遥かにマシですがやはり今日も大変な移動になります。
※盲腸線とは終着駅から乗り換える路線がない路線のことを言います
10:35 旭川駅
旭川駅を出発して第一の目的地である深川駅を目指します。旭川から札幌はゴールデンルートといった感じで、特急列車が次々とやってくるので移動に困ることがありません。ちなみに途中で昨日取った函館本線の札幌~旭川間の駅も取れます。明後日もこの区間を通ります。
11:02 深川駅
深川駅に到着です。ここからは留萌本線に乗っていきます。ここ深川駅から留萌駅までは概ね1時間といった程度で移動できます。乗り継ぎ時間も程よいのでここは写真だけ撮って早速乗り込みます。
11:10 深川駅
ここからはひたすらに留萌を目指します。この留萌本線はかなり山がちなところを通るので景色がきれいになっています。本来は留萌から先の増毛駅というところまで伸びている路線ですが、現在は部分廃線となってしまっています。駅メモではしっかりと増毛まで路線が登録されているので道中でレーダー取得しておきます。
12:07 留萌駅
留萌駅に到着です。
留萌市は数の子が有名なようで、駅構内にもKAZUMOちゃんと巨大な木彫りの数の子が展示されていました。
海の近くなのもあり、夕日がきれいに見えるそうです。ゴールデンビーチ留萌というのもそれから付けられた名前でしょうか。数の子生産日本一なのもすごいです。
12:18 留萌駅
再び留萌本線を折り返して深川駅に戻ります。道中はおやすみしていました。
13:13 深川駅
深川駅についたら、13:19発の特急に乗ってまた札幌を目指します。
14:25 札幌駅
札幌に泊まっていた時に見られなかったお土産を見たり、ご飯を食べたりをここで済ませます。札沼線の北海道医療大学行きの列車は概ね40分に1本なので、これを待つのにちょうどよい時間となります。
15:40 札幌駅
北海道医療大学駅に向けて出発です。この区間は完全に電化されていて都市型の列車が運行されています。乗り心地も良いです。
16:24 北海道医療大学駅
札沼線、またの名を学園都市線を乗り通して北海道医療大学駅に来ました。
実はこの先北海道医療大学駅~新十津川駅までが本来伸びていましたが、こちらも部分廃線となってしまっています。この先にもずっと線路が続いているように見えますが今は車止めが設置されているのがわかります。
この1番線というのも今は使われていません。電車が止まっている2番線での折り返しとなっているようです。
16:49 北海道医療大学駅
札沼線の廃線区間もレーダーで取得したら北海道医療大学駅から再び札幌駅に戻ります。
17:36 札幌
札幌駅から再度旭川へ帰ります。札沼線の廃線区間でレーダーで届かない部分は帰路の函館本線で取れるのでこちらも忘れずに取ります。また、室蘭本線の岩見沢駅~栗丘駅間もレーダーで取れるので取っておきます。
ここで予告をすると、明日ついにラスボス的な宗谷本線へと向かうので今日は早めにホテルへ帰って力を蓄えます。ここまで忙しく移動していましたからね。また、旭川駅直結のイオンのフードコートも営業時間内なのでそこで夕飯を済ませます。お肉を食べました。
本日の制覇路線
完乗
函館本線:札幌~滝川
レーダー取得
旅行記:北海道の全駅を取る 5日目
さゆりんです。
9日間の北海道の旅も5日目、ついに半分を迎えます。4日目は先に取りにくいところを取ってしまおうという作戦で根室本線を押さえていました。今回はその続きで、網走経由で旭川へと向かいます。路線名でいえば釧網本線と石北本線になります。
釧路駅から網走方面へ向かう釧網本線は特急が走っていないので普通列車で向かうことになります。この網走方面の時刻表も例によって少なめといった感じで、8:57発の網走行きの次の列車はなんと14:16発の網走行きまでありません。網走まで行かない列車ならある等もなく、本当に5時間以上何も発車しません。すごい待ち時間になるのでこれは確実に乗らなければいけません。
網走に着いてからは打って変わって特急街道となります。旭川にかけての直通の特急列車があるので、距離の割には楽々移動することができます。
更に先に言ってしまうと、旭川到着後はこの北海道中部にあるミニループ線みたいになってるところも取ります。ここを取らないと後々の旅程がキツくなるので、どのみち早起きしなければならない今日のうちに取っておく作戦です。
この三角ループ線は1辺がそれぞれ1時間くらい、旭川→滝川は特急もあるので更に短く進めるという北海道の規模にしては近所みたいなエリアになっています。旭川到着が夕方であっても十分に回り切ることが可能です。
全然関係ないですが、駅前に車輪がおいてありました。こういったパターンは九州ではよく見られますが北海道でも見られたことにも感激です。
8:57 釧路駅
この旅にしては朝早めに出発です。ホテルの朝食はドライカレーかパンみたいな感じで北海道っぽいというものではなかったので少し頂く程度に抑えました。ここから約2時間かけて普通列車に乗り続けます。
お座席にはいろいろな鳥さんがあしらわれていました。それぞれやはり北海道にゆかりのある鳥のようです。
途中あの有名な釧路湿原を通ります。釧路湿原駅というのが存在しているくらいそのすぐ近くを走るのがこの釧網本線です。そのため時期が合えばタンチョウヅルなども車内から見ることができるようです。
写真だと湿原というか草原みたいになっていますが、こういった木々の少ない土地も湿原ならではの景色です。
11:53 網走駅
はるばる普通列車で網走まで到着です。昔は急行列車も走っていたそうですがそれも分かるくらいの距離がありました。
向かいにはこの先旭川方面へ進む普通列車が待機していました。18きっぷシーズンであればこの先もこの普通列車で進んでいくのも良いのですが、今回は特急も乗ることができるフリーパスなのでこれは見送ります。というより普通列車で行ってしまうと乗り換えもまだ行う必要があり移動だけで一日が終わってしまいます。
網走駅の改札に向かうとやけにリアル目な木彫りのクマさんが迎えてくれました。歓迎という感じの顔つきでもなく可愛い系でもないので不思議です。
名所案内によるとここ網走には網走監獄以外にもたくさんの観光名所があるようです。しかし残念なことに今回は長い乗り換え待ち時間があるわけではないので、素直に駅周辺で待機することになります。
駅名読めるかな?というポスターがありました。こういうクイズがないと読むのすら難しい駅名がたくさんあります。ただし、駅名(地名)はだいたいアイヌ語をもとにつけられているので、それっぽい単語を推理すれば初見で読むことができる場合もあります。いずれにしてもこちらは北海道の全駅を取るためにきているので、駅名について難しさを感じることもあまりなくなってしまいましたが…
あの有名なカーリングチームも網走ではないですが沿線に拠点を構えているということで看板が設置されていました。
調べてみるとどうもオホーツク周辺の地域のPRをしているようです。鉄道の通っていない地域を含めるとかなり広い地域で美味しいごはんなどがあるようです。
網走市内の様子はこういう感じらしいです。ちょっと観光地は点在しているという感じで余裕がないと巡るのは難しそうですね。
網走駅の外観はこんな感じです。待合室も存在するやや大きめの駅になっています。
網走はオホーツクを代表する街のようです。流氷の時期に来るのも良さそうですね。
やはり網走といえば網走監獄です。網走駅でも投獄されたような記念写真を撮ることはできます。現役の刑務所としての網走刑務所と、観光施設として作られた網走監獄があるようですね。
北海道では鉄道を残すということそのものが目標となるような状況のようです。できるだけ鉄道に乗ろうという旨を訴えています。北海道のいろんな路線に来て思ったことは、鉄道が地域間輸送の意味を持って、ちょっと特別な移動という立場になっていることですね。
網走、オホーツクの観光地、広いですね。この地図から見るに山々に囲まれた地形なのでしょうか。
記念スタンプも押せます。
12:35 網走駅
網走駅を出発します。今回は特急大雪に乗りました。新型コロナウイルス感染症対策及びその影響の需要減少で特急含む一部列車が運休していました。この特急大雪も日によってはおやすみしているそうです。ただ今回はやや乗る人も多く感じました。
途中の遠軽駅では進行方向が変わり座席の向きを変えるというイベントが発生します。この時はたまたま周りに乗客がいなかったのですが、本来なら声を掛け合って回すことになるので、ちょっと近くの人とお話しする機会になりますね。
16:19 旭川駅
旭川駅に到着しました。最後の方はほとんど寝ていてあれですが…
旭川駅はこんな感じ、とてもおしゃれな作りになっていますね。旭山動物園も近くにあるということで、動物さん関連の展示も多めです。
17:00 旭川駅
ホテルに荷物を置いたら、旭川→滝川→富良野→旭川の北海道まん真ん中ループの旅に出発です。このループだけで3時間かかるのでまたまた長い旅行です。山手線一周でも1時間、特急乗り放題の切符を持って普通列車の根室本線、なんでこういう行程を組んだのかもう分かりませんがとにかく進みます。
17:32 滝川駅
滝川駅に到着です。暑くて疲れてきて写真も撮ってない。滝川駅の近くに高校があるのか多くの学生さんが乗り降りしていました。
17:57 滝川駅
ここからは根室本線を富良野まで進みます。富良野ってラベンダー畑とか見にいくようなそういうゆっくり過ごすスポットなんじゃないかと思いますが今回は通過します。あと北海道の鉄道は特急でもない限りエアコンは装備されていないのでめちゃくちゃ暑い。
ただしかし富良野駅直線の地獄みたいな長さのトンネルがとにかく寒くて死ぬかと思いました。延々と続くトンネルでついさっきまで暑くて仕方なかった車内が極寒になります。砂漠の夜か。10分くらいだからよかったもののこれあと20〜30分続くトンネルなら危険すぎて通行止めになってると思います。
19:00 富良野駅
暑い車内と極寒のトンネルが中和したのか写真を撮るという思考が復活しました。ここ富良野からの旭川行きも美瑛や旭川へ帰る高校生がたくさん乗ってきました。
19:15 富良野駅
わずかな滞在時間で富良野駅を出発です。旭川行きを見るとさっきチェックインしたばかりの土地にも帰ってきたという実感を受けます。朝8時とかから鉄道に乗り続けてまだ乗っているっていうのは何なのか、鉄道とは何か、宇宙とは何かみたいなよく分からない思考が出始めました。
富良野から乗ってきた女子高生達が「ユキちゃん今日ピ?」「彼氏持ちはそうよね〜」「てかみんなでグランピングとか行きたくない?留萌とか」「留萌って行くの2時間はかかるよね〜」みたいな話をしていました。朝から一人で鉄道に乗りまくっている、2時間どころか12時間、留萌には明日折り返すためだけに行くのだけど私は何者なのか、最早そういう概念みたいな何かなのかという思考が回り始めました。
とはいえ実際に鉄道や高速バスでグランピングに行くのはちょっと疲れるのではないかなと心配です。
20:24 旭川駅
何とか旭川に帰ってきました。この時はまだ時短営業が続いているので旭川駅直結のイオンフードコートもおやすみしていました。本当はもっと過ごしやすい都市と思いますがこれは仕方ない…北海道限定というわけでもないコンビニのお弁当でこの日は過ごしました。
今日の制覇路線。
完乗:釧網本線、石北本線、函館本線(旭川~滝川)、根室本線(滝川~富良野)富良野線(富良野~旭川)
レーダー取得:根室本線(布部~下金山)
道東の全駅を取ったと思うとすごいことになっていますね…ただこれでも半分ちょっとですが。
旅行記:北海道の全駅を取る4日目
さゆりんです。
北海道の全駅を取る9日間の旅もいよいよ4日目です。ここまで旅行してもまだ半分に達していないのでやはり北海道の大きさを実感します。
さて今日は札幌周辺の駅を大体取ったということで拠点を変えるべく移動します。函館方面は帰りに新函館北斗から新幹線に乗る都合で後で良いとして東北海道を取ろうと思います。ただそうなると次の拠点をどこにするのかで今後の行程がだいぶ変わってきます。
図のように北海道の東側の鉄道網は、主に稚内に向かう一筋の宗谷本線と、北海道の中央にある富良野線や留萌本線、東半分をぐるっと回る釧網本線・石北本線、根室に向かうこれまた一筋の根室本線(釧路駅以東は花咲線と呼ばれる)などがあります。
このような事情により拠点に据えるべきところといえば路線が密集している旭川あたりが合理的です。シンプルに札幌に次ぐ大きい街であるのも考えると安心です。ただしそうすると根室に向かう路線を取るのが非常に手間になってしまいます。
そこでこの4日目は一気に根室まで移動し、行くのが大変なところを先に取ってしまう作戦を決行しようと思います。根室から折り返した釧路で1泊し、翌朝に東半分をぐるっと回る路線で旭川に向かい5日目以降の拠点にしようと思います。釧路もまた北海道で4番目に大きい街なので恐らく宿にも困らないでしょう。
11:50 札幌駅
というわけで早速釧路方面へ向かう列車に乗り込みます。今回乗車するのは特急おおぞらという札幌駅から帯広や釧路方面に直通する列車です。写真は何故か撮っていなかったのでJR北海道公式の宣材写真で置いておきます。
ここからは4時間程度の長めの乗車になりますが、お昼にみよしのの餃子カレーを食べておいたので安心です。
※みよしのとは餃子カレーやラーメンが美味しい札幌近郊で見られるローカルチェーン店です。メニューを見ると茶色が殆どでどれも美味しそう。
https://miyoshino-sapporo.jp/menu_list/
釧路行きの列車はこの他にも6:48発のおおぞら1号と8:51発のおおぞら3号もあるのですが、今回の旅はキツくない完乗をテーマにしているので朝早いこれらは見送りました。しっかりチェックアウト時間までホテルにいることができます。また、これより遅い列車になると根室まで行って釧路に折り返すことは不可能になります。
この特急おおぞらは途中の新夕張駅~新得駅の周辺で夕張山地や日高山脈といった山岳越えをするのですが、この山脈がめちゃめちゃ長くて大変なことになっています。
拡大するとこれ、めちゃ長い直線のトンネルやぐるっと迂回する線路など何とか何とか山岳地帯を超えるための工夫がなされています。その昔の建設期間や運行の最初期は事故が何件も発生している屈指の難所というところです。この辺りになると一駅という概念ですら大冒険みたいなものです。このトマム~新得の1駅間は特急列車でさえ20分を要します。更にめちゃ長いトンネルの走行中は電波も通じず走行音と謎の金属音がトンネルに響いているというちょっと怖い時間です。感覚的には途中で何らかの人智を超えた現象が起こったり山賊が襲撃してくるとかあっても不思議ではありません、何もなかったけど。車窓からクマが歩いていたりするのは見られました、これは見間違えであってほしい。
ここの新夕張〜新得の区間では、少し前に廃線になってしまった夕張支線や、災害により代行バスで運行されている根室本線の一部をレーダーアイテムで取ることができます。これらの駅を素直に取りに行くとそれだけで膨大な時間が掛かるので惜しみなくレーダーを使用します。
ちなみにその根室本線の代行バス区間にはその昔は新内駅という駅が以前ありました、残念ながら廃駅になっています。
さて、このちょっと怖い区間を超えると大都会の帯広に到着です。帯広で釧路までの6割くらいに達しています。ここ帯広を超えると、先ほどまでとは打って変わって太平洋に沿ったように走っていきます。大都会から山岳へ、そして海へと、1本の列車で移動できるのが北海道の鉄道の凄さと言えるかもしれません。
さて、この帯広駅周辺で何やら困ったことが起こりました。アナウンスによると、気温があまりにも高くなりレールが変形してってしまっているため徐行するとのことです。
恐らくこれは金属の線膨張現象によるものです。線状の金属は高温になるほど長くなり、低温のほど短くなります。例えば鉄の場合50℃の差があると長さの変化が2cm程度です。推測ですが北海道の鉄道は極寒の冬にレールが短くなっても隙間が大きくなり過ぎないようにレールを敷きつめる際の隙間を小さめに調整しているのでしょう。そのため夏の日差しで加熱され異常な高温になると、伸びきったレールは隙間がなくなり遂には直線を保てなくなってしまったのだと思われます。
幸いなことに徐行運転としては引き続き走行可能で、帯広地域外では通常走行できるとのことでした。ただし遅れが大きくなれば根室行きへの乗り換えができなくなり、結果この今回の作戦は全て練り直しになってしまいます。「早く気温下がってくれ。ほらなんか雲出てきたじゃん何とかあれで冷えろ。」と、そんな祈りをしながら釧路に向かいました。
16:12 釧路駅
20分くらい遅れて到着しました。根室行きの花咲線は16:12発なので本来なら乗り換え失敗です。しかし寛大な心をお持ちのJR北海道様はなんと、特急列車との接続を待っての発車にするという判断をしてくださいました。この花咲線は2~3時間に1本という路線なので、もしこの接続がなければそれだけの時間を待たないといけません。この後の旅程を全部作り直すことになるので、それが回避される大変ありがたい対応です。
この後は根室行きに乗って花咲線の全駅を取っていきます。急いで乗ったため写真が撮れず、同車種が使用されている釧網本線の写真で代用します。ここ釧路~根室は鉄道では最東端に延びる唯一の線となっており、北海道の東の果てをどんどんと目指していきます。途中カキで有名な厚岸駅などを通ります。1両編成ですがトイレもついていて乗車人数的にそこまで混むというほどでない状態でした。
途中の東釧路駅からはまたしても北海道ではよくある高校生の下校と思われる集団が乗ってきました。この日は7月後半なのもあり、試験が返ってきてアレだったとか、もうすぐ夏休みだからどう過ごすとかの話をしていました。とある女子高生は黙々と赤シートを使って何らかの参考書を読んでいました。勝手な想像ですが、こういった本数がかなり少ない路線では鉄道で帰る組は必然で一緒の列車で帰ることになりそういった友達を作りそうです。実際そういった友達なのであろう組がほとんどの中なぜか一人の勉強時間を過ごしている姿にはどこか親近感を覚えました。
そんな夏満喫高校生&赤シート女子高生は厚岸駅で降りていきそれぞれの帰路についたようです。こういう一斉に降りる駅に来ると、例え駅前はそう見えなくてもやはり大きな街なのだと感じます。
厚岸駅を過ぎるとデカいカメラ持った明らかに鉄オタのオジサン2人と数人の地元民と思われる人しか乗り合わせませんでした。厚岸駅は花咲線の中ではまだ半分にも達していないですが、この先はここまでよりも更なる秘境路線となりそうです。
これは厚岸駅より少し釧路駅側にある尾幌駅という駅なのですが、これが駅舎というのもすごいように思います。元々貨車として使用されていたものを駅(厳密には待合室)と呼んでいるようです。道内は降雪や野生動物から身を守るためにこういった最低限の待合室が必要になるようで、どんな僻地の駅でも少なくとも物置小屋は用意されていました。
更に根室側に進んだ茶内駅では何故か銭形のとっつぁんが佇んでいました。どうやらルパン三世を描いたモンキー・パンチ先生が北海道厚岸郡の出身だそうで、それを記念したパネルのようです。
車内から急いで撮ったのでアレな写りになっていますがリアル目なイラストの牛さんと写真が撮れる撮影スポットもありました。顔ハメというレベルでない空白になっている気もしますが、牛さんも可愛くとても良いおもてなしです。
途中で作業専用車を見ることもできました。ぞうさんのイラストが可愛いです。
18:49 根室駅
釧路駅を発って2時間30分、根室駅に到着しました。ここ根室駅はやはり根室駅に来るという目的で訪れる人も比較的多く、折り返し乗車する場合も一度改札を抜けるように促されました。
こちらは乗ってきた車両です。車両にはあまり明るくないのですが国鉄時代から使用されている古めの車両のようです。
こちら根室駅は日本の中で最も東にある有人駅、最東端の路線の末端駅となっています。
根室駅に降り立つと鳥キャラが歓迎してくれます。こうしっかりお出迎えされると折り返しの時間しかいないのが申し訳ないですね。
蟹キャラもお出迎え…ではないですが待っていました。海鮮キャラがやはり多いようです。
北海道でも夏はやはり暑いのですが、ここ根室は降りるとひんやりしていました。
花咲線は100周年を迎えるそうで、大変歴史ある路線のようです。
道外の人にとっては釧路ですら東端のイメージがありますがそこから更にこんな長いとは北海道はやはりすごい広さです。
ちなみに日本最東端の駅は無人駅を含めると根室駅から一つ隣の東根室駅です。ここの駅にも記念碑が立っていて降りると記念撮影することもできますがそうすると根室駅に寄るのが難しくなってしまうのが難点です。
19:04 根室駅
乗ってきた列車に再度折り返しで乗車して釧路駅を目指します。ここから先は単純往復になり駅を取る目的もなく、更に日没を迎えて真っ暗になり新しい景色を見ることもできないので寝るなどして過ごします。
こちらは根室駅の時刻表ですが、この19:04発が終電となっています。19時で終電は早すぎる...!根室駅から勤務する人は少し残業したら即泊り確定、根室駅周辺に住むカップルは19時頃に「もう終電なくなっちゃったね」と言って贅沢に時間を使いながら夕飯もしっかり食べてお風呂もゆっくり入ってちょっとゲームとかやった後に寝ることになるのでしょうか。
21:39 釧路駅
釧路駅に到着です。牛乳パックのロゴとかで見ることしかなかったあの根室まで行って戻ってきました。
明日にここ釧路から北上して網走に向かい、そこから旭川へ向かえば北海道の東半分の駅を全て取ったことになります。そしてこの9日間の旅もようやく折り返し地点といったところです。
殆どの店が閉まっているため本日もコンビニの夜ご飯です。とりわけ珍しいのもなかったので食べやすい鮭おにぎりにしました。
今晩泊まったホテルでは朝食が無料で付いているそうなのでそちらでお腹いっぱい食べようと思います。明日の出発は列車の都合上どうしても早くなってしまうのでちょうど良いところです。
本日の制覇路線
石勝線(南千歳〜新得)
レーダー取得
室蘭本線(遠浅〜栗山)
石勝線(新夕張〜夕張)
根室本線(下金山〜落合)
旅行記:北海道の全駅を取る3日目
さゆりんです。
北海道の全駅旅行も全9日間の3日目を迎えました。ここからは遂に今回メインの北海道フリーパスを使用してJR線の駅をモリモリ取っていきます。7日間毎日鉄道に乗りまくれる。乗ったことのない車両で見たことない景色を楽しめる。これは非常に楽しみです。
さて、ではここでこの二日間で取った路線を確認してみます。
こう見るとかなり少ない、極小な範囲しか取れていないです。この広大な北海道の中でちょっとだけ見ましたよと、それくらいの移動しかまだしていません。果たして周りきれるのか心配になるところであります。
そんなこんなで計画的に乗りつぶしていかないといけないということで、今回3日目はこのような行程で進む予定です。
鉄道を駆使して移動しまくるということで、かなり大がかりのループを行きます。まず札幌から函館本線を使用して小樽、倶知安、長万部へ抜けていきます。そして長万部からは特急北斗に乗って室蘭本線、千歳線等経由で札幌に戻ってきます。
小樽~倶知安~長万部間は定期特急がなく普通の運行本数も少なめなのでここを軸に乗り継ぎを考える必要があります。そういう理由で逆ルートにするとかなり長い待ち時間が生じるなどより過酷な移動になってしまいます。加えて、特急のほうが比較的定時性が確保されるので帰りが特急のほうがよりちゃんと帰れる確率が高まると思います。
上記のような乗り継ぎの考慮をしていたところ、どうも午後に札幌駅を出るので十分回ってこられるという結論に達しました。そこで午前を使って札幌市路面電車を取っておきたいと思います。これは1時間あれば十分取れるのでいつでも取れると思っていましたが、まあ取れるなら先に取っておくという予定です。
12:00 すすきの
すすきのといえばのこのNIKKA看板の前の、すすきの駅から札幌市電(路面電車)を乗りつぶします。札幌市電は環状線となっているため、乗りつぶしをしたら元の駅にかえって来られます。なのでとても効率的、乗車マニアにはうってつけの路線になっています。
14:13 札幌駅
快速エアポートの小樽行きに乗ってまずは小樽を目指します。札幌~小樽間は運行本数も充実していて快適な車内で過ごすこともできあっという間に移動できてしまいます。
小樽駅では比較的短めの乗り換えができましたので小樽観光はできません。ここは修学旅行で来たので初乗車ではないのですが改めてみるとかなり綺麗な景色の路線です。乗り継ぎが良かったのでここでは写真も撮っていません。
16:33 倶知安駅
倶知安駅に着きました。多分いきなりこの駅に放り出されたら読めない。スキーで有名なニセコにも近く、ここ俱知安もスキーの町とのことです。
羊蹄山もきれいに見られます。この函館本線は海沿いを走る室蘭本線と比較して山間部を走るため、通称山線とも呼ばれています。その名の通りここに来るまでの道のりでも東京ディズニーランドのウェスタンリバー鉄道みたいな鬱蒼とした森の中を走る光景が見られました。
倶知安は北海道新幹線の札幌延伸の暁には新幹線停車駅になる計画があるらしく、駅前にはそれを熱望する看板もありました。雪だるまかわいい。
また、羊蹄山から湧く水がおいしいらしくそれも町として推しているようで、駅前にはそれを無料で飲めるというありがたい給水所がありました。よく冷えているのもありとても美味しかったです。ジャガ太くんかわいい。
16:55 倶知安駅
長万部駅へ向けて再び鉄道に乗り込みます。ここから先にニセコという大き目の街を通るのですが、同じく大き目の街の倶知安との通学需要がかなりあるらしく、多くの高校生が俱知安から乗り込みニセコで下車しました。わずかに残った高校生もそこから近い駅で次々と降り、長万部まで行く方はいないようです。
途中に昆布駅という駅があるのですが、ここまでストレートに食べものの名前になっている駅は大変珍しいですね。山線なのに昆布というのも不思議です。
そんな高校生たちと昆布の不思議を乗せた列車は順調に長万部駅へ向かいます。
18:32 長万部駅
長万部駅に到着です。
乗車位置のとこ蟹やん。流石は水産業の土地です、あちこちにこういったものが置かれているのでしょう。
ここ長万部駅は特急北斗の停車駅で、函館本線と室蘭本線の交点駅です。長万部行きという普通列車も多数運行されていて、さぞ大規模なターミナル駅として整備されているのだろうと思っていました。しかし実際に来てみるとどうもそんなイメージとは異なる簡素という印象の駅舎でした。
この長万部駅も北海道新幹線が延伸された暁には停車駅になるらしく、地元の期待もかなりのもののようです。そのなんか取り消されましたよみたいな白い塗りつぶしエリアが気になりますがこの先も北海道新幹線全線開業に向けて頑張ってほしいです。
次に乗車予定の特急まで少し時間があるので駅前を散策します。駅前も閑散としていて、人を見かけることもほとんどなかったです。ただ交通量はトラックを含めてそこそこあったので、北海道によくある駅前以外に街が形成されているパターンなのかもしれません。
道を歩いていたらおかえり!!とお声掛けを頂きました。どうやら地元の人を対象にしているらしく、駅から歩いていく方向にこちらは描かれています。長万部駅周辺の方は優しくて心温まります。
ちなみに駅へ向かうほうにはおはよう!!が描かれていました。学生などの朝列車を使う人向けのものなのでしょう。朝からこういったものがあるとよい一日を過ごせそうです。地元の温かさを感じます。
事前調査が足りなかったのか寄る場所も殆どないので、地元のスーパーマーケットに行きました。ここのイートインスペースは感染症拡大防止のために封鎖されており、そもそもあまり外で食事するのもアレだと思うので飲み物だけ調達しました。
安心のツルハドラッグも先ほどのスーパーの隣に出店しています。ツルハドラッグのほうでは旅の途中で切らしてしまったティッシュペーパーとホテルついてから飲めそうな缶ジュースを調達しました。これ以上買うものもなく、見て回ることもないので後は駅で乗車予定の特急待ちたいと思います。
駅前に「おしゃまんべマップ」という観光案内を見つけました。どうも駅からやや離れたところであればたくさんの見るべき場所があるようです。ゆっくり北海道をめぐる機会があればこういったところも行ってみたいです。
駅に戻りました。戻ってみて気づきましたが、長い長い特急の編成も止まることができる駅ホームに1両編成が止まっていることが少し不思議な光景に見えます。
JR北海道のいくつかの駅で共通して見られますが、乗車位置がアルファベットで表現されているのが特徴です。これも長い特急、しかも編成によってドア位置が異なる列車と1両編成などの普通列車が同ホームに来ても乗車位置がわかるようにする工夫なのと思われます。例えば「特急の自由席はM、Lに指定席はA、B、Dに並んでください」といったように案内されます。
上記の絵はAのアゼリアと思われます。和名はツツジです。この後、見かけた限りのアルファベットを記載するので不要な方は長万部出発部分まで飛んでください。
Bはベアーらしいです。ここから出発する特急北斗がクマ牧場で有名な登別に停車するからなのでしょう。
Cはカウのようです。北海道と言えばやはり牛さんですからね。
Dはディアーのようです。この先の室蘭本線は野生動物(エゾシカ)が多数生息する区間を走行するのでそれでなのでしょう。
Eはイーグルのようです。北海道との関連はよくわからないですが、自分がEの代表を選ぶとしてもやはりイーグルです。これは至って自然な選定でしょう。
Fはフォックスのようです。やはりキタキツネが有名なのでそれでの選定でしょう。野生のキタキツネを見かけても近寄らないようにしましょう。
Gはガルのようです。カモメのことをガルと呼ぶことはあまりないと思いますがどうしてこうなったのかは分かりません。ただカモメのイラストはとても可愛いのでOKです。
Hはホースのようです。特急北斗の始発駅の函館は函館競馬場が有名ですからそれもあっての選定なのでしょう。これまでもウマ牧場をたくさん見かけましたしこれは納得です。
Iはアイリスのようです。とりわけ北海道=アイリスというイメージがなかったのでこれは正直分かりませんでした。和名はアヤメです。
これは謎の鳥。調べたらカケスという鳥でJayというのが有力らしいです。ここだけレベル高いな。しかしイラストが可愛いし謎解きを楽しむという心温まる時間が過ごせたのでこれはOKです。
Kは昆布です。Kは昆布ってなんだ…さっきの昆布の謎がここでも出てしまったのか昆布について再度考えないといけません。確かに北海道は利尻昆布が特に高級品としても有名で昆布を使うというのは十分に納得できます。しかしここまで英名で続けたのにKは昆布というのはあまりなゴリ押しに感じます。
この謎について、「まあ確かにKは昆布しか考えられないな、カンガルーとか北海道には生息していないし。」といった感じで済ませていたのですが、後で調べたところ昆布を英語でKelpというらしいです。初めて知りました。
Mはメロンです。確かに北海道は夕張メロンが有名ですね、これは納得です。ちなみにLは撮り忘れました。他の人の記録に依るとラベンダーだそうです、これも富良野などを考えると納得です。
Nは謎の花です。ナスタチウムという花のようですがこれは筆者の一般常識がなかったせいもあり初見で分かりませんでした。レベル高いなまた。
OはOwlです。北海道にはシマフクロウなどの貴重な種がいるのでこれは納得です。
Pはポテトです。北海道の農産物と言えばジャガイモなくらいなのでこれは納得です。
これは謎の梨です。後で調べたところクインス(quince)というカリンの仲間だそうです。いやこれは分からないですね…とはいえQから始まる単語もそう多くないので致し方ない部分もあるのでしょう。
Sはサーモンです。やはり北海道といえば鮭ですねぇ…これ以外ないでしょう。ちなみにRは撮り忘れました。他の人の記録に依るとRはローズだそうです。
Tはチューリップです。北海道=チューリップというイメージはないですが国内外ともに有名な花ですしシルエットも分かりやすいので納得です。
U以降のアルファベットは乗車位置の都合上不要なのか用意されていませんでした。これで全て網羅したことになるのでこれから北海道で乗車位置に迷う機会は減るでしょう。
19:19 長万部駅
特急北斗札幌行きに乗って札幌に戻ります。19:19に出て札幌に着くのが21:36分なので2時間超の移動になります。これくらいであれば北海道に規模でいえば近くに感じるようになります。
ここ長万部駅から乗ってきた方は自分以外に数名といったほどで、降りた方も地元高校生と部活の引率の先生と思われる方のみでした。長万部駅も学生利用はされていますが一般的な交通手段としてはあまり使われていないのかなという印象です。
長万部駅から乗った方の中に、比較的軽装備な地元の方と思われるカップルがいたのでもしかしたら何等かの特別な旅行で使うなどという方もいるかもしれません。
JR北海道車両は座席前にチケットホルダーがついていて、検札にすぐ対応できるようになっています。ただ入れたきっぷは忘れやすいのでそこは注意が必要です。(これについての注意は数回アナウンスされていた)
車内はトイレ、ごみ箱が備え付けられていて安心して長旅を過ごせます。
21:36 札幌駅
戻ってきました札幌駅。鉄道できっかり一周してきたと思うと感慨深いです。この後乗れる路線はあまりないのでこの日はここで乗車終了としました。
札幌駅改札前のイランカラプテ像の記念撮影もしました。JR北海道の車内放送でも何回か登場するこの「イランカラプテ」は「こんにちは」に相当する一般的な挨拶らしいです。
ここ札幌も感染症拡大防止の時短営業の影響で飲食店に寄ることができなくなっていたので、この日はセイコーマートに寄りホットシェフの鮭おにぎりを買って食べました。北海道と言えば鮭なので。
ホットシェフというだけあってコンビニのおにぎりとしては珍しく温かいおにぎりなのはうれしく、大変美味しくいただけました。それにしてもめちゃくちゃ美味しかったので再度セイコーマートに寄るときはまた買いたいと思います。
今日の制覇路線。
完乗:函館本線(札幌~長万部)、室蘭本線(長万部~沼ノ端)、千歳線(沼ノ端~南千歳)
旅行記:北海道の全駅を取る2日目
さゆりんです。
1日目は札幌市営地下鉄を全部取ったところで終わったのでその続きです。
ここで少し戦略的な話をしておきます。北海道フリーパスは連続した7日間の効力となるので、9日間のうち2日間はこれが使えない日が発生します。
北海道の鉄道のうち、北海道フリーパスで乗車できない区間は、取り終わった札幌市営地下鉄と、札幌市営路面電車、北海道新幹線、函館市電、道南いさりび鉄道です。また、現在大部分が廃線となっているJR日高本線も後述する高速バスを使用するのが合理的な取り方となるので実質的には北海道フリーパスを使用できません。
これらのフリーパスを使用できない路線を、フリーパスを使わない日になるべく取っておくのが効率の良い周り方になります。その使用できない路線たちの中でも最も時間のかかるのが日高本線なので、これをフリーパスを使用しない2日目の行程に決めました。(最終日にするのもどうしても上手く組み込まなかったので2日目で)
さて日高本線とは、日高本線は苫小牧から襟裳岬の少し手前の様似までを結んでいた路線です。元々の計画は襟裳を経由して帯広までを結ぶ壮大なものだったようですが、流石に難工事が続く地形なのでその話は完全になくなっています。
また日高本線は、2015年1月の高波の影響で線路盛り土が流失し長期で不通となっていました。鉄道としての再開を地元は希望していたようですが、予算の折り合いがつかずなのか、廃線・バス転換・上下分離など対応方針が決まらずの状態が続いていました。更にこれ以外にも台風や地震によって度々設備を破壊されているため、そういった運も向いていない、というのもありそうです。
日高本線は現役時代にしても現在にしても北海道全駅制覇の最難関みたいな路線です。その理由がこの距離です。先にも書いた通り苫小牧から様似までを結び、この距離は146.5キロにもなります。途中の分岐駅はなしなので、これを乗ろうと思った場合単純な往復が必要になってしまいます。
廃線になった現在は様似まで直通するバスもなくなり難易度は更に跳ね上がっています。日高本線の現役部分、鵡川~静内バス、静内~様似バスと乗り換え、しかもそれぞれが各駅停車という行程のため愚直に行くと片道4時間程度かかります。
そこで重宝するのが高速バス「ペガサス号」です。ペガサス号に乗るとなんと札幌から日高本線の様似駅の少し手前の浦河まで乗り通すことができます。しかも日高本線の転換バスより速い。もちろん駅メモ的にも浦河から"レーダー"アイテムを使用することで様似駅までを取ることができます。
できるだけ実乗して駅を取りたいですが、どの道その殆どが廃線となっているのでここは高速バスを使用します。日高本線現役部分についても高速バスでとりあえずとっておき、余裕があれば後で実乗をするようにします。
12:20 札幌駅前バス停
というわけで、ここから今日の旅を始めます。
バスは一般的な4列シート、トイレ付き車両でした。
14:00頃 紋別付近
旧日高本線の線路脇をバスは走ります。むき出しになっていて草が生えまくっています。6年間と長いこと放置されていたため貫禄のある廃線となっています。廃線跡が道路になったり撤去されたりせず、レールがそのまま残っているのが日高本線の見所です。
車窓からお馬さんを飼育している牧場がも見られました。広い土地で放し飼いのように思い思いに過ごしているお馬さんがかわいいです。北海道では牧場は比較的珍しくはないものの、紋別競馬場に関係があるのか、紋別地域だけとりわけ牧場が多いように感じました。この後も幾つものこういった放し飼いシステムの牧場を見ることができました。
日高本線と並行して走ることが多いので、こういった廃駅もいくつか見ることができます。廃線転換バスならこういった駅に限りなく近づくこともできますが、今回は高速バスなので車内から駅メモチェックインでお預けです。
とはいえ、転換バスで駅を見ようとしたら完乗を諦めざるを得なくなり、かかる時間も余分に増えてしまいます。駅の中には入れないのにそういったコストをかけるのももったいないので、廃駅に近づくのを主目的としない限り訪問は厳しいです。
16:00 浦河バスターミナル
少し早着しました。バスターミナルと聞いていましたが思っていたのと違うようなところに到着です。都市部なら小さいコンビニが入るようなテナントスペースをバスターミナルとして使用しているようです。
入り口にはしっかりとコープの看板が掲げられていました。実はここ浦河バスターミナルはコープの脇の一部スペースをターミナルにしているつくりになっています。これバスターミナルとしての主張がほとんどないので、ここから乗る人は事前に場所の確認が必要そうです。
さてここからは、戻るバスの待ち時間で日高本線側へ歩いて向かって廃線・廃駅を見たいと思います。浦河バスターミナルから旧東町駅は歩いて5分程度のところなので、しっかり観察しても間に合うくらいで向かえます。
踏切跡は線路が塞がれていて、列車がもう通らないことが明記されています。踏切内でも安全に撮影することができますが、柵が建てられているのが少し寂しく感じます。ただ、今日の旅で直接廃線跡を観察できる唯一の機会なので、充分に堪能したいと思います。
尚、浦河バスターミナル周辺で時間を潰せるお店や観光地はあまりないので、単に駅を取る目的なら折り返し時間が短く済むところを選ぶことをお勧めします。定刻で到着したので通常時は時刻の心配はあまり要らなさそうです。(静内バス停には早着した)
16:35 浦河バスターミナル
折り返し便に乗ります。
折り返し便では、行きと反対側に乗車したためまた違った景色を楽しむことができました。途中、海側にむき出しで置かれて損傷した線路跡などを見ることができました。ドンキーコング2のオバケが追いかけてくるコースターみたいに途切れ途切れになり一部が破断しているのが印象的でした。
乗れる鉄道は乗っておかないと、いつ乗れなくなるのか分からない。そういった諸行無常を感じました。
今日の制覇路線
日高本線(廃駅含む)
旅行記:北海道の全駅を取る1日目
さゆりんです。
今回は北海道へ9日間の旅行をしてきました。
※全行程を通して消毒や人との接触を極力避けるなど充分に感染症対策を行っています。
北海道といえば海鮮から野菜、カレーやラーメンまで美味しい食べ物がたくさんあったり、釧路湿原や阿寒湖、オホーツクの砕氷船など豊かな自然を活かした観光地があります。
そんな観光立国のような北海道ですが、今回はそういった観光はあまりしません。ではなぜ北海道に行くのかという理由についてお話しします。
この駅メモというアプリまたはサイトを使うと、現在地情報から最寄駅を判定してここの駅に来ましたよっていうデータを記録できます。鉄道マニアには最適のアプリですね。
「駅メモ! - ステーションメモリーズ!-」をApp Storeで
このアプリを使用して、北海道の全駅を制覇してしまおう。そういった目的で今回の旅行をします。
また、JR北海道には7日間用のフリー切符があり、これを使用すると何と特急列車を含みJR北海道在来線が全て乗り放題、ずっと鉄道に乗れる、そういう効力を得ることができます、課金したら無料で乗れる。これも鉄道マニアには最適のありがたいきっぷです。
そんな理由で駅メモと北海道フリーパスを使用した北海道全駅制覇の旅に出ます。9日間とにかく鉄道に乗りまくる、どういう旅になるか非常に楽しみです。
1日目
11:53 品川駅
快特羽田空港第1・第2ターミナル行きに乗って羽田空港を目指します。行きは飛行機に乗って一気に札幌まで目指す作戦です。ちなみに帰りは新幹線にしています。
この日は北海道到着後もいろいろと動く予定で食事はあまり取れなさそうなので空港の待ち時間でおにぎりを食しました。
12:50 ADO023便 羽田空港発 新千歳空港行き
一気に札幌まで辿り着くために新千歳空港へ向かいます。
今回はエアドゥさんの便を使用するのでクマさんが迎えてくれる飛行機です。
機内のドリンクサービスにもクマさんがいました。とても可愛いです。
とてもよく晴れていたため、飛行機内からは 東北地方の景色を楽しむことができました。これは 庄内平野と思われるところです。
これは青森県の竜飛岬です。帰りはこの下にある青函トンネルを鉄道で通り抜けると思うと非常に楽しみです。
新千歳空港に到着しました。北海道を詰め込んだようなラッピングはさすがAIR DOさんです。楽しい飛行機ともここでお別れとなります。この先はすべて陸路で移動します。
14:54 新千歳空港駅 快速エアポート 札幌行き
これから札幌に向かって移動します。新千歳空港=札幌空港というイメージをしがちですが、新千歳空港と札幌中心部はかなり離れています。図のように新千歳空港のある千歳市はどちらかというと苫小牧市に近い辺りに位置します。
そんな比較的長い距離の移動でも楽になるように、新千歳空港から札幌駅までは快速エアポートという列車が出ているのでこれを使用します。この快速エアポートは新千歳空港から1つ先の南千歳駅という駅から千歳線という路線を走行するので、この移動で千歳線の南千歳以北を取ることができます。
というわけで、新千歳空港駅にやってきました。新千歳空港と新千歳空港駅は直結していて、このような地下通路を通って進みます。道中たくさんの写真を使った広告が並んでいました。
こういった観光地にもまた改めて巡りにきたいと思います。それにしても多いな北海道の名所。
15:32 札幌駅
札幌駅に着きました。北海道に中心部、北海道を代表する街といえば札幌ですね。そんな札幌駅に来られて非常にうれしいです。今日はこの後札幌市営地下鉄の3線を取る予定なので、ホテルに荷物を置き体制を整えます。
大通駅
大通駅には、札幌市営地下鉄の3路線が走っています。札幌市営地下鉄は、大通駅を中心に放射状に延びる路線となっています。いわば*マークの形です。大通駅は札幌駅からは比較的近いので、札幌を起点にするとこの大通駅から3路線合計6方向に乗る必要があります。
真駒内駅
南北線の南側を完乗しました。これから北に向かいます。
麻生駅
南北線の北側を完乗しました。これから大通駅に戻り、東西線と東豊線を完乗しに行きます。それにしても往復の時間がかかるので完乗には手間がかかります。
このあと東豊線、東西線の完乗駅標も取りたかったのですが、完全に寝ながら折り返す形だったので撮れていません。暑かったのもありあまり動かないようにしていました。
20:00頃 ホテル着
札幌市内のホテルに着きました。駅周辺の飲食店は時短営業を行っているので空いている店は皆無です。食事をするのもコンビニなどの食品になります。これから2日目以降もコンビニが続くと思われるので、ここでは少しでも北海道らしいものを選びました。
ご当地帯広豚丼。非常においしかったです。これを割引で食べられたのは大変ラッキーでした。
今日の制覇路線。
完乗:札幌市営地下鉄(東豊線、東西線、南北線)、千歳線(南千歳~札幌、空港支線)
2日目は日高本線を目指します。