旅行記:北海道の全駅を取る 5日目
さゆりんです。
9日間の北海道の旅も5日目、ついに半分を迎えます。4日目は先に取りにくいところを取ってしまおうという作戦で根室本線を押さえていました。今回はその続きで、網走経由で旭川へと向かいます。路線名でいえば釧網本線と石北本線になります。
釧路駅から網走方面へ向かう釧網本線は特急が走っていないので普通列車で向かうことになります。この網走方面の時刻表も例によって少なめといった感じで、8:57発の網走行きの次の列車はなんと14:16発の網走行きまでありません。網走まで行かない列車ならある等もなく、本当に5時間以上何も発車しません。すごい待ち時間になるのでこれは確実に乗らなければいけません。
網走に着いてからは打って変わって特急街道となります。旭川にかけての直通の特急列車があるので、距離の割には楽々移動することができます。
更に先に言ってしまうと、旭川到着後はこの北海道中部にあるミニループ線みたいになってるところも取ります。ここを取らないと後々の旅程がキツくなるので、どのみち早起きしなければならない今日のうちに取っておく作戦です。
この三角ループ線は1辺がそれぞれ1時間くらい、旭川→滝川は特急もあるので更に短く進めるという北海道の規模にしては近所みたいなエリアになっています。旭川到着が夕方であっても十分に回り切ることが可能です。
全然関係ないですが、駅前に車輪がおいてありました。こういったパターンは九州ではよく見られますが北海道でも見られたことにも感激です。
8:57 釧路駅
この旅にしては朝早めに出発です。ホテルの朝食はドライカレーかパンみたいな感じで北海道っぽいというものではなかったので少し頂く程度に抑えました。ここから約2時間かけて普通列車に乗り続けます。
お座席にはいろいろな鳥さんがあしらわれていました。それぞれやはり北海道にゆかりのある鳥のようです。
途中あの有名な釧路湿原を通ります。釧路湿原駅というのが存在しているくらいそのすぐ近くを走るのがこの釧網本線です。そのため時期が合えばタンチョウヅルなども車内から見ることができるようです。
写真だと湿原というか草原みたいになっていますが、こういった木々の少ない土地も湿原ならではの景色です。
11:53 網走駅
はるばる普通列車で網走まで到着です。昔は急行列車も走っていたそうですがそれも分かるくらいの距離がありました。
向かいにはこの先旭川方面へ進む普通列車が待機していました。18きっぷシーズンであればこの先もこの普通列車で進んでいくのも良いのですが、今回は特急も乗ることができるフリーパスなのでこれは見送ります。というより普通列車で行ってしまうと乗り換えもまだ行う必要があり移動だけで一日が終わってしまいます。
網走駅の改札に向かうとやけにリアル目な木彫りのクマさんが迎えてくれました。歓迎という感じの顔つきでもなく可愛い系でもないので不思議です。
名所案内によるとここ網走には網走監獄以外にもたくさんの観光名所があるようです。しかし残念なことに今回は長い乗り換え待ち時間があるわけではないので、素直に駅周辺で待機することになります。
駅名読めるかな?というポスターがありました。こういうクイズがないと読むのすら難しい駅名がたくさんあります。ただし、駅名(地名)はだいたいアイヌ語をもとにつけられているので、それっぽい単語を推理すれば初見で読むことができる場合もあります。いずれにしてもこちらは北海道の全駅を取るためにきているので、駅名について難しさを感じることもあまりなくなってしまいましたが…
あの有名なカーリングチームも網走ではないですが沿線に拠点を構えているということで看板が設置されていました。
調べてみるとどうもオホーツク周辺の地域のPRをしているようです。鉄道の通っていない地域を含めるとかなり広い地域で美味しいごはんなどがあるようです。
網走市内の様子はこういう感じらしいです。ちょっと観光地は点在しているという感じで余裕がないと巡るのは難しそうですね。
網走駅の外観はこんな感じです。待合室も存在するやや大きめの駅になっています。
網走はオホーツクを代表する街のようです。流氷の時期に来るのも良さそうですね。
やはり網走といえば網走監獄です。網走駅でも投獄されたような記念写真を撮ることはできます。現役の刑務所としての網走刑務所と、観光施設として作られた網走監獄があるようですね。
北海道では鉄道を残すということそのものが目標となるような状況のようです。できるだけ鉄道に乗ろうという旨を訴えています。北海道のいろんな路線に来て思ったことは、鉄道が地域間輸送の意味を持って、ちょっと特別な移動という立場になっていることですね。
網走、オホーツクの観光地、広いですね。この地図から見るに山々に囲まれた地形なのでしょうか。
記念スタンプも押せます。
12:35 網走駅
網走駅を出発します。今回は特急大雪に乗りました。新型コロナウイルス感染症対策及びその影響の需要減少で特急含む一部列車が運休していました。この特急大雪も日によってはおやすみしているそうです。ただ今回はやや乗る人も多く感じました。
途中の遠軽駅では進行方向が変わり座席の向きを変えるというイベントが発生します。この時はたまたま周りに乗客がいなかったのですが、本来なら声を掛け合って回すことになるので、ちょっと近くの人とお話しする機会になりますね。
16:19 旭川駅
旭川駅に到着しました。最後の方はほとんど寝ていてあれですが…
旭川駅はこんな感じ、とてもおしゃれな作りになっていますね。旭山動物園も近くにあるということで、動物さん関連の展示も多めです。
17:00 旭川駅
ホテルに荷物を置いたら、旭川→滝川→富良野→旭川の北海道まん真ん中ループの旅に出発です。このループだけで3時間かかるのでまたまた長い旅行です。山手線一周でも1時間、特急乗り放題の切符を持って普通列車の根室本線、なんでこういう行程を組んだのかもう分かりませんがとにかく進みます。
17:32 滝川駅
滝川駅に到着です。暑くて疲れてきて写真も撮ってない。滝川駅の近くに高校があるのか多くの学生さんが乗り降りしていました。
17:57 滝川駅
ここからは根室本線を富良野まで進みます。富良野ってラベンダー畑とか見にいくようなそういうゆっくり過ごすスポットなんじゃないかと思いますが今回は通過します。あと北海道の鉄道は特急でもない限りエアコンは装備されていないのでめちゃくちゃ暑い。
ただしかし富良野駅直線の地獄みたいな長さのトンネルがとにかく寒くて死ぬかと思いました。延々と続くトンネルでついさっきまで暑くて仕方なかった車内が極寒になります。砂漠の夜か。10分くらいだからよかったもののこれあと20〜30分続くトンネルなら危険すぎて通行止めになってると思います。
19:00 富良野駅
暑い車内と極寒のトンネルが中和したのか写真を撮るという思考が復活しました。ここ富良野からの旭川行きも美瑛や旭川へ帰る高校生がたくさん乗ってきました。
19:15 富良野駅
わずかな滞在時間で富良野駅を出発です。旭川行きを見るとさっきチェックインしたばかりの土地にも帰ってきたという実感を受けます。朝8時とかから鉄道に乗り続けてまだ乗っているっていうのは何なのか、鉄道とは何か、宇宙とは何かみたいなよく分からない思考が出始めました。
富良野から乗ってきた女子高生達が「ユキちゃん今日ピ?」「彼氏持ちはそうよね〜」「てかみんなでグランピングとか行きたくない?留萌とか」「留萌って行くの2時間はかかるよね〜」みたいな話をしていました。朝から一人で鉄道に乗りまくっている、2時間どころか12時間、留萌には明日折り返すためだけに行くのだけど私は何者なのか、最早そういう概念みたいな何かなのかという思考が回り始めました。
とはいえ実際に鉄道や高速バスでグランピングに行くのはちょっと疲れるのではないかなと心配です。
20:24 旭川駅
何とか旭川に帰ってきました。この時はまだ時短営業が続いているので旭川駅直結のイオンフードコートもおやすみしていました。本当はもっと過ごしやすい都市と思いますがこれは仕方ない…北海道限定というわけでもないコンビニのお弁当でこの日は過ごしました。
今日の制覇路線。
完乗:釧網本線、石北本線、函館本線(旭川~滝川)、根室本線(滝川~富良野)富良野線(富良野~旭川)
レーダー取得:根室本線(布部~下金山)
道東の全駅を取ったと思うとすごいことになっていますね…ただこれでも半分ちょっとですが。